感想
千と千尋の神隠しでございます。ジブリの中でもベスト3に入るくらいのお気に入りの作品です。冒頭、ピアノの音ではじまるあの曲「あの夏へ」だけでもう、やられてしまいます。そのくらい好きな作品です。
千と千尋は今見ても発見があるのが凄い。千尋の親父はアウディなんてものを乗ってたのかとか、湯婆婆はハンコなんか盗ませてなにしようとしてたんだろうとか、もう色々と。
SNS見てたら、湯婆婆は経営者の鑑だなんて言われてたね。お客様を第一に考える、衣食住はしっかりサポート、叱るときは叱るけど成功したら大いに褒める、厄介な客には自ら出て応対する。性格はアレだけど経営者としては素晴らしい人なんだ!とかなんとか。ちまたじゃブラック企業が問題になってるけれど、そういう社会を反映した発見なのかもな。
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カオナシ
発見とはまた違うけれど、カオナシって結局何なんだろうね。ぱっとみたかんじだと、お礼がしたくて千尋に近づくけど拒絶されたとたんに激昂する、いわばタチの悪いストーカーみたいなやつなんだけど。でも、口から出すもの出して、店を離れた後はすっかりおとなしくなっちゃってな。電車で千尋のとなりに座っても特に何するわけでもないし、銭婆の家じゃ静かに編み物手伝っちゃうし。こいつの行動はいまでも謎です。
ちいさいときはコイツがホントに怖かった。だって人は食うわ、ゲロゲロしながらおっかけてくるわ。あれはこどもには刺激が強すぎるよ。トラウマにもなります。まあ追っかけっこのシーンなんは、今じゃ笑いながらみてますが。
シナリオに注目したのは
最初のうちはカオナシが怖くてまともに見られなかったけれど、カオナシが平気で見られるようになってからは、カオナシのものまね(しかも3人飲み込んだあとの、しゃべるカオナシのまね)をして楽しんでたっけかな。 シナリオを楽しむようになったのは、中学生の頃から。きっかけは千と千尋の神隠しの考察サイトです。そこでは「あの世界は現代の縮図だ」とか「あれは生きる力を見つける話だ」とか述べられてました。衝撃でしたね。そんなことが表現されていたのかと。余計に、その込められているメッセージが自分ら現代っ子に向けられたものだったことがあって驚きは大きかったです。
それ以来ですね。千と千尋を隅々まで入念に見るようになったのは。もう、この作品が全然違うものに見えるようになりました。しかも、未だに新しい発見があるんだから凄い。改めて、千と千尋の神隠しは深いアニメ映画です。
初めてのアニメ模写
ちょうどそのあたりに、千尋の模写をしました。思い出す限り、人生で最初に模写したアニメ絵はこのとき描いた千尋です。描いたのはたしか電車に乗ってるシーンの千尋。んでね、なにを考えたか、パソコン使ってデジタルで描いたんだよね。アニメ塗りがしたかったんだったかな。使ったソフトはWindowsの「ペイント」。当時、ペンタブなんてものは持ってるわけもなく、マウスを使ってちまちま描きました。そうとう苦労した覚えがあります。地味にイヤだったのが色塗り。休憩しようと思って作業中の画像保存して閉じたのは良かったんだけど、JPGで保存したかなんかで、再びデータを開いてみたら絵がジャキジャキになっちゃってな。おかげでバケツで一気塗りができなくなったから、筆つかって一生懸命ぬりました。完成後もそのジャキジャキの原因は分からず、せっかく描いたのになんで汚くなるんだ!とイライラしてた気がします。
アニメ自体は小さい頃からバリバリ見てたけど、アニメの「絵」に興味を持ったのは、じつは千と千尋の神隠しだったのかもしれない。
まとめ
感想じゃないじゃん!脱線してった結果、後半はただの思い出話になってしまった。とりあえず、千と千尋の神隠しは今でも衰えない素晴らしい作品です。
来週は第3弾「耳をすませば」です。故・近藤喜文監督作品。見る人によっては心に深い傷を負う、あの作品ですね(笑)
関連リンク
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「千尋」の作品世界を考察する
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千と千尋の神隠し シナリオ 考察
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ブラック企業 -Wikipedia
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ストーカーにやってはいけないこと/東京・池袋の総合探偵社プログレス